横浜健育高等学院 第3回卒業証書授与式

式次第学院長式辞法人挨拶(祝辞)送辞答辞

■式次第


式次第


■学院長式辞

卒業証書授与式にあたり、クラーク記念国際高等学校の成田課長様を始め、生徒の就職先企業様、小机地域の町内会長様等のご臨席を賜り、厚く御礼申し上げます。

さて、20名の3年生の皆さん、卒業おめでとう。さきほど、みなさんに横浜健育高等学院とクラーク記念国際高等学校の卒業証書を授与しました。みなさんの3年間の勉学と学院生活の努力の成果です。これからは、就職して職業人となるもの、進学してさらに学びを深めるもの、引き続き就労を目指した取り組みを進めるもの、それぞれ道は分かれ、いよいよ学院から旅立つ時を迎えました。私からみなさんにはなむけのことばをおくります。
君たちが学院に入学した理由は二つある。まず「高等学校卒業資格」を取りたい。これだ。学院での日々の高等学校の教育課程に基づく学習は、決して易しいものではなかったはず。三角関数、図形証明、不定詞、関係代名詞・・・、最初から高校の授業内容がすべて理解できたり、問題を解けてしまうなんてことはなかったと思う。教科書に基づく毎日の授業、マークシート方式による報告課題、前期と後期の期末テスト、単位として認められるかどうか毎年緊張のうちの学年末だった。今日の卒業を迎えられたのは、一生懸命何事にもまじめに取り組んだ君たちの努力の結果だよ。
もう一つの理由。「これからの生き方と進路」を決めることだった。自分探し、生きること、自分の力、生活の糧、働くこと、働くためのスキル、一つひとつに取り組んだ大きな課題だった。そして20名全員の進路先が決まった。うれしいことだ。すばらしいことだ。就職、職業訓練、進学、それぞれに進む道は異なるけれど自信をもって進路先に進み、次の課題に取り組もう。

人間は自分ひとりだけでは決して生きられないものだ。今までも君たちは知らず知らずのうちに、多くの場面でさまざまな方々に助けられてきた。これからはもっともっとたくさんの助けを必要とするだろう。助けを必要とするときには遠慮することなく力を借りるんだ。
社会に旅立つことで必ず、いつまでも覚えてほしいこと。それは、人間は働くことで自分の力を発揮することができる。自分の持てる力を十分に発揮することこそが、ひとりの人間としての存在を示すものなんだ。少し難しいけれど、自分が人間としての存在を高めていく営み、それが“自己実現”という。“自己実現”に少しでも近づけるよう、ずーっと努力し続けること。これが、誰もが人間としてあり続けるための一生の課題なんだ。

横浜健育高等学院は、まだまだ新しい学院だ。これからの伝統がほしい。「伝統」ってなんだろう。それは「社会的信用」をつくることだ。就職する卒業生が職場でまじめに一生懸命働き、この人に任せておけば大丈夫、そういわれるぐらいに評価され、いずれそれがその人だけではなく、健育の生徒ならだいじょうぶ、とたくさんの企業から思われることだ。これが「社会的信用」。「社会的信用」は築き上げるのがとても大変。しかも時間がかかる。君たちも取り組んでほしい。高めてほしい。健育の伝統づくりを。
健育から巣立っていく20名の若者たち。君たちが、豊かで幸せな実り多い人生を営んでいくことを願っている。みんなで応援しているよ。さあ今一度祝福しよう、卒業おめでとう。

さて、保護者の皆さま。この18年間、それぞれのご家庭で大切に育てられたお子さんの卒業を、心からお慶び申し上げます。さきほどの卒業証書を授与された姿を、さぞかし感無量の想いで見つめられていたのではと思います。今日に至るには、どなたもがお子さんの成長のために、ときには迷いに迷った選択を行い、選択したのちにも果たしてこれで間違ってはいなかったのかと悩まれたことも幾度となくあったのではとお察しいたします。
当学院は、高等学校卒業の資格を取りたい、そして将来の自立と就労を図りたい、という生徒・保護者の願いにこたえるべく、その希望を現実のものとするため、実社会への架け橋として学習指導や支援活動に取り組んでまいりました。学院卒業は、学校教育のゴールとなる生徒がほとんどです。それは、社会人としてのスタートラインに立つことでもあります。これからのほうがはるかに永く厳しい道のりが待っています。ご家族の皆さまが、これからのお子さんの永い人生に、健康で豊かでそして幸せにともに歩んでいかれることを、心から願っています。

ご臨席いただきました、進路先企業の皆さま。卒業生に就労の機会を提供していただき、本当にありがとうございます。私どもは3年間の学院生活の中で、生徒たちに自立や就労を図るために必要な教育をできる限り行ったとは思いますが、企業のお立場からはまだまだ足りない面も多かろうと存じます。これから始まる就労生活において、是非とも卒業生を一人前の職業人に育てていただければと、重ねてお願いする次第です。

さて、学院が一昨年夏、小机地区に移転して以来、地域の皆さまが実に快く温かく関わってくださいました。日々の生徒の動向にも気を配っていただき、安全に登下校できるよう見守っていただいているのも、大変ありがたく、心強い限りでございます。学院が、さらに小机の地域にとけこんで、みなさまの良き隣人となるよう、力を尽くしたいと存じます。これからも末永いお付き合いをどうぞよろしくお願い申し上げます。
わが学院は全国でも珍しい、教育と福祉を結びつけた「福祉型高等学院」です。この特色を十二分に生かしながら、生徒・保護者のみなさんや、社会のニーズにこたえるべく、学院教職員あげて全力で日々の教育と支援活動にこれからも邁進する決意でございます。

最後に、本日ここにお集まりいただきましたみなさまの、ご健勝とご繁栄を祈念しながら私の式辞といたします。

平成29年3月17日
社会福祉法人 同愛会
横浜健育高等学院
学院長 佐竹 誠司

■法人挨拶(祝辞)

同愛会全役職員を代表してお祝いを申し上げます。横浜健育高等学院3年生の皆さんご卒業まことにおめでとうございます。保護者の皆さまにおかれましても、本日はご卒業まことにおめでとうございます。晴れのこの日をお祝い申し上げますとともに、お子様の健やかな成長を心よりお喜び申し上げます。また、ご列席頂いたご来賓の方々に厚く御礼を申し上げます。

さて、法人が学院事業の取組みを開始した3年前、皆さんはまだ中学生のあどけなさを残し、その言動や行動の自信がなさそうな姿は、社会福祉法人として初めて教育の分野へ乗り出し、右も左も分からない法人の姿と重なり合ったのを記憶しています。
そのような中、皆さんにとってようやく慣れてきた校舎も、北新横浜から新横浜へ、更に1年後には小机へと2度の引越しを余儀なくされ、また、新しい運営体制に伴い「更により良い充実した中身を」との私達の思いから、授業時間数の増加や、土曜日の開所、その他、プログラムの内容も大きく変わり、本当に変化の激しい3年間だったと思います。
まさに皆さんは、自分を取り巻く環境の大きな変化に、正面からちゃんと向き合い、それを乗り越えながら、その上で、高校生としての学習に励み、心と体を鍛え、たくさんの友人と出会いながら、逞しい18歳に成長してくれました。

今、知識や技能の習得のみならず「生きる力」の必要性がさけばれています。
今日、卒業してそれぞれ新たな道に進む皆さんに、私はこの「生きる力」の中でも特に2つのものを意識して持ち続け、更に磨いていってほしいと思います。
一つ目は、「変化に対応する力」です、これは今話した通り、既に皆さん持ち合わせていますね。この3年間の成長は本当に目を見張るものがあり、素晴らしいものでした。ただ、大人になればなるほど、自分を取り巻く環境の変化は多くなる傾向があります。既成概念や「~でなければならない」といった固定観念に縛られない柔軟な思考を持ち、状況は常に変わる、変化するのが当たり前。という気持ちを忘れないで下さい。
二つ目は、「他者を受け入れる包容力」です、実はこれも既に皆さんが持ち合わせているのを私は知っています。開設初年度1年生だった皆さんとは、日々の授業・プログラムの他、外出行事や宿泊体験の同行などで接する時間が多かったからでしょう、それぞれに苦手意識のある勉強や運動、グループ討議や共同作業などで、集中できなかったり、スピードが遅かったり、孤立してしまったり・・・といった生徒がいれば、いつも他の仲間が必要な手助けをし、温かい眼差しを向け、常に一緒に歩んでいる姿をこの3年間ずっと目にしてきました。この自分と違う他者を受けいれる包容力は、実は、皆さんから我々職員が学び直しをしていたのではないかと感謝しています。

どうか、「変化に対応する力」と「他者を受入る包容力」この2つの既に持っている力を更に磨きながら、卒業生の皆さんが、その素敵な笑顔で、自分らしく生き生きとした、幸せな人生を送っていけるよう心からお祈りして私からの挨拶といたします。

本日はまことにおめでとうございます。

平成29年3月17日
社会福祉法人 同愛会
横浜健育センター
統括所長 中田 聡

■送辞

空を飛び交う小鳥のさえずり。暖かい春の光。今にも開こうとしている桜のつぼみ。その全てが先輩方の旅立ちを祝っているかのようです。
3年生の皆様、本日はご卒業おめでとうございます。
在校生一同、心よりお祝い申し上げます。

先輩方はいつも私達の見本として導いて下さいました。特に、戸惑いと不安の中で迎えた初めての健育祭では、先輩方のすばらしい企画力や団結力を目の当たりにしました。同じ健育生として、先輩方と学校行事を成功させる喜びを得る事ができました。いかなる行事にも全力で、そして笑顔で取り組む姿が私たちの目に焼き付いています。
しかし、振りかえれば今日までの道のりは長く、決して楽しいことばかりではなかったでしょう。時には悩み、人間関係の難しさに立ち止まる日もあったことと思います。新校舎への移転という大きな学院生活の変化がありましたが、苦しい時も先輩方は「前向きさ」と「ひたむきさ」で乗り越えたのだと思います。
先輩方は、学年の垣根を超えて優しく接して下さいました。私が何度も悩み、落ち込んでいる時になぐさめてくれたのも先輩方でした。私は、落ち着かない性格なので、先輩方にたくさんご迷惑をかけたと思います。そんな私ですが、登下校の道すがら、アドバイスを受けたことも思い出です。私達は、先輩方からたくさんの「優しさ」を頂きました。横浜健育高等学院で先輩方と共に学んだ2年間は私達在校生にとって、とても得難い経験であり、先輩方は私達の誇りです。

今、先輩方は、胸に夢と希望を抱いて新しい世界へと羽ばたこうとしています。どうか、その夢と希望を絶やさずに横浜健育高等学院で学んだことを基にご活躍ください。私達、在校生も先輩方の築いた横浜健育高等学院の伝統を守り受け継ぎ、後輩の見本となるよう、精一杯精進します。また、いつでも健育に遊びに来てください。お会いするのを楽しみにしています。

最後になりましたが、卒業生の皆様のご活躍とご健康をお祈りし、送辞といたします。

平成29年3月17日
横浜健育高等学院
在校生代表 二年 平岡 俊

■答辞

本日は私達、第三期卒業生のために、このような素晴らしい式典を挙げていただき、まことにありがとうございます。また、お忙しい中ご出席くださいました、ご来賓の皆様、先生方、保護者、並びに関係者の皆様に卒業生を代表して、心よりお礼申し上げます。

入学当初は、全く違う環境に慣れてなかったのか、腹痛や吐き気などですぐ休みがちでした。体調が悪かったというよりも、気持ちがついていかなかったというのが、正直なところです。遅刻も多く、今思えばどうしようもない生徒でした。学校を避けていた部分もあり、クラスの人ともあまり話をすることができませんでした。

一年生の時、一番思い出に残っているのは、北海道に行ったことです。宿泊したホテルのバイキングでは、クラスメイトがそれぞれ色々な物を食べている中、普段あまり仲良くなかった人たちに、食べ物の場所を聞いたりしたので、少し交流が生まれました。もともとあまりしゃべらなかった人とも、2泊3日の旅行の中で、少しずつなら話せるようになりました。
一年生の六月には、北新横浜から新横浜の仮校舎に移転しました。北新横浜から離れるのは少しさみしいという思いがありました。

二年生の七月には、沖縄旅行に行きました。事前学習で、私もできる限り話し合いに参加するようにして、クラスの仲間で旅行を企画することができたのは、とても心に残っています。すべての行程が班行動で、自分たちで立てた計画通りに、美ら海水族館、沖縄ワールド、国際通りなどに行きました。自分たちで立てた計画の通りに行動することは、とても楽しく感じました。
また、9月には新横浜から小机の新校舎への移転がありました。新校舎は木の香りがしていました。校舎の中もキレイで、落ち着いて授業ができ、心地良さを感じました。
そして、二年生の後期には、いよいよ進路について考える時期になり焦りや不安が大きくなりました。私は、就職するか?進学するか?について悩んでいました。勉強してから仕事に就きたいという思いもありましたが、正直なところ、まだ働きたくないという気持ちもあったのかもしれません。就職をしてしまったらずっと働かないといけないかと考えると、不安でした。もう少し遊びたいという気持ちもあったかもしれません。色々と悩みましたが、家族とも相談し、就職することに決めました。就職を目指すからには、自分自身の生活を改めないといけないと強く感じたのを覚えています。

三年生になってから就職することを目指して、休みや遅刻を無くすように努力しました。寝る時間を早くして、早起きをするようにしました。「就職をするぞ」と決めると、不思議と苦手だった早起きができるようになりました。気持ちが強くなったのか、「学校にいきたくないなぁ」という気持ちも少なくなっていきました。すると、クラスの人や先生方ともたくさん話せるようになっていきました。その中でも「コンビ」と言われるような友人ができたことはおおきいと思います。その友人とは趣味が合うので話が合いました。私はどちらかというとオトナシイ性格で、彼も同じように静かなタイプです。笑うツボも一緒だったりすることもあって、とても仲良くなりました。学校にいくことが楽しくなったのは、彼のおかげでもあります。ありがとう。卒業しても一緒に遊びましょう。

本当に、三年間はあっというまでした。この母校から旅立っても、私達は、横浜健育高等学院で学んだ多くのことをきっと忘れません。改めまして、今日という日まで導いて下さった先生方、ありがとうございました。実習先の事、就職の事、最後まで一緒に考えて下さいました。とてもやさしかったので、どんなささいなことでも相談でき、私の不安や悩みを解消することができました。また、わからないところを聞くと、ていねいに分かりやすく説明してくださり、私が持った疑問や間違えた部分を改善することができました。それから、身だしなみや生活態度など、厳しく教えて頂きました。色々と注意され、正直「嫌だなあ」と思う事もありましたが、指導して頂いたおかげで、成長し就職することができました。社会に出たら、きっと役に立つと思います。いろいろなことを教えてくださり、ささえてくださった先生方、ほんとうにありがとうございました。

そして、最後に、お母さん、いつも私のことを考えてくれてありがとうございます。お母さんは、私が遅刻や休みを取っても、あきらめずに支え続けてくれたので、楽しく学校に通い卒業することができました。十八年間、私の事を育ててくれてありがとうございます。これからは社会人として、一生懸命がんばります。

最後になりますが、私達は、高校の卒業資格を取るために、横浜健育高等学院に入学し、本日、二十名全員卒業することが出来ます。学院長、センター長、先生方、ご来賓の方々、保護者の皆様に心から感謝をし、答辞とさせていただきます。

平成29年3月17日
横浜健育高等学院
卒業生代表 杉本 光平