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特集記事


シリーズ『次世代につないでいく(1)』 ピープル・ファースト ~自ら問いを発し答えを求めて行動を!~



地球上に生命が誕生して38億年、生物は細胞分裂を繰り返してきました。そのつながりの中に僕らは存在します。人間一人ひとりの存在は等しく尊いものです。しかし、現代社会では能力のみを優先して人の価値を図りがちだと思います。同愛会の役割は、障害のある方々に生きていることの肯定感と励ましを与えることです。
「人間の価値とは何か」同愛会はそのことを考えながら、障害を抱える方に寄り添った事業を運営しています。
1970年代のアメリカで知的障害をもつ少女が発した言葉『障害者ではなく、まず人間として扱ってほしい』がきっかけとなり、【ピープル・ファースト】という運動が世界に広まりました。根底には、『自分たちのことは自分たちで考えたい』という想いがあります。
これから進めようとしているのが、障害者の方々からのメッセージ発信です。
大阪の社会福祉法人が、知的障害者への理解を深めようと、独自にメディアを立ち上げました。障害者自らがインターネット番組を制作し、社会への問いかけや個々の想いを配信するというもの。同愛会もこれにならい、インターネットを使ったメッセージ発信を計画中です。ひとりの人間として自分たちが何を考えているかを語り、存在することの価値を呼び掛ける場をつくりたい。こうした取り組みが、障害者福祉の新たな時代を切り拓いていくと感じています。

※写真の白いTシャツの方が髙山理事長。「理事長」と呼ぶ職員はあまりいません。『高山さん』とみんなから呼ばれています。